12 1月

沈黙の声

朝、久しぶりにお粥と何年たつのか?ものいれの奥にしまってあったうめぼしを出してきて食べた。何か、味がわかるわけではないが、古きよき時代の味がする。人工的につくられた味になれてしまっている時代。余計に人のぬくもりを感じる味に心が惹かれたのかもしれないね。
人のぬくもり、どんな『いばらの人生』であっても忘れないで生きていきたい。それは、誰もが体験できるわけではないが、そこに素朴な心も感じる。
朝からほうじ茶をのみながら、しあわせ感にひたっていた私にも、いばらの道はあったかもしれないが、昨年の震災後、今まで築き上げてきたものと、その人生が一瞬にして消えた人達の沈黙から学ぶことができる人生を歩みたいとおもいながら、梅干しの種を口の中で転がしていた。