17 7月

「生活と心の生命涌き水」

生活するのに一番大切になってくるのが、水である。人間は、水なくして生きるのは不可能であるのは誰もが知るところである。人里離れて山の中で生活するのには、水の問題を解決するのが一番たいへんなことだ。私はある村で、山林に詳しい村の長老にあたる二人に出会った。その人たちは、山林の持ち主の承諾を得て、ある日、山林の奥へ奥へと入って行き、水の源泉となる涌き水を私のために探しに出かけた。なかなかそんなに簡単に見つかるものではない。人間本来の『潜在的直感』が働いたのか、二人の長老はついに涌き水を見つけた。その横には、何年も使っていない、涌き水を貯蓄するマンホールが深く埋められていた。長老は自分のことのようによろこんでくれた。
「よかったのう。本当によかったのう。この涌き水を飲んでみろ。おいしいぞ~」。私には、生活と心を潤す生命の涌き水となり、二人の生きる生命力を強く感じる瞬間となる。
一人の長老が事あるごとに語ってくれる。私の心には、神…、愛…、土…を尊重する精神が生命の涌き水のごとく流れていると