29 1月

老いてゆく者も幼子誕生と同質の次元にある〈生〉に包まれながらとこしえに《愛》に生かされる〈存在〉であることを心に刻む〈個〉である

昨今、新たなる生命の誕生を身近で聞くたびに、《愛》の衣に包まれて哲学する〈個〉が〈存在〉する。それは、〈個〉が、歳を重ねど、己自身の新たなる幼子誕生と謂う「複眼的思考」に結びつく。それが、「単眼的思考」ならば、この世の死生観の渦中で不安が残るだけだろう。例え、形ある〈個〉が、形なき〈個〉となる時が来ようとも、《愛》の衣に包まれて、とこしえに生かされる〈存在〉として〈今〉にある、と謂う「複眼思考」の次元が、歳を重ねた〈個〉には、一番ふさわしい哲学的生き方となる。