16 8月

〈ハマルティア(=罪)〉の渦中にある個的存在の告白と祈り

沈黙の神よ。偽りとごまかしの多い世の中で、〈ハマルティア〉を重ねてきた〈個〉を赦したまえ。あなたは罪深い人間を愛する〈存在〉として創造された方であります。その一人としての私を精神界につかわしてくださり、心中より感謝するところです。更に、そこに生きる意味を見いだすことができた存在として〈今〉にあることを重ねて感謝するところです。加えて、それに甘えて、精神界で〈ハマルティア〉を重ねて的外れな人生を歩まないように〈個〉に寄り添って導いてくださることを祈ります。自然にかえされるまで。

◎特記:古代ギリシャ語の〈ハマルティア〉には、単数と複数の意味の違いがあるが、結局のところ《愛》の反対語と言える。因みに、古代ギリシャ語のアガペーは名詞で《愛》となる。アガパオーは動詞で《愛する》となる。