1 10月

人間存在の〈内的病魔〉を一考する〈困〉の私!

精神の世界で自分が関係する存在が、はじめての体験していることの傍に寄り添う〈各々〉もはじめての体験で“不安”と“困惑”が混合するなかで両者がパニックとなったであろう。そこに、いたる以前に、くいとめることは至難の業である。勿論、精神医療の専門家や、ある程度、精神界で起こりうることを何度も体験している人たちは冷静に対応できる。私は思う。本人ですら、自分の中で何が起こっているのか判らずコントロールできない次元の渦中にあるのだから、周りの〈存在〉も当人と同じ次元にいたであろう。あぁ、なんと過酷な世界があるのか、と思うのだが、現実だ。周囲ができることは当人から逃げてはならず、当人の現実に向き合い、寄り添って精神医療に結びつけることが第一義的に重要なことだ。それを放置していると考えもおよばないことが、本人の中で増幅して苦しむだけだ。躊躇なく敏速に、本人が楽になる支援をするために、周りの偏見的目を気にしている場合じゃない。それを気にしてしまうのが、我々の〈内的病魔〉の誘惑だ。それを、決して忘れてはならない。それが、本人を苦しめるだけではなく「回復」を遅らせることになる。