3 6月

〈最後の愛〉を一考する〈個〉!

生死をさまよっていた若き人が、ベッドに横たわりながら、窓辺の〈光〉に向かって無言で指先をさしだしていた。幼き子供だった〈個〉には、その先に何が待ち受けているのか判らなかった。母親は指先をさしだしたまま息をひきとった。歳重...
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