8 8月

精神界における〈個〉の「意味ある人生」を一考する!

精神界でお役にたてるのかという一抹の不安があったが、一人の当事者に出逢った瞬間に、その不安が無くなっていたことを想い起こす私です。また、何故か、逆に安堵の中で、新しく立ちあげようとする無認可作業所の計画を傾聴しながら、彼の前に座っていた姿を想い起こすところです。更には、当事者が中心軸になって、作業所を立ちあげる計画を傾聴していて驚きにあった〈個〉が存在していたのが正直なところです。
彼の計画は、今では考えられない内容でした。前にも伝えたように➀作業しない作業所、➁当事者主体の作業所、➂資格者をスタッフとしない作業所でした。➁は私にも理解できるところでしたが、➀➂が最初は理解不可能なところでした。そのうちに、精神界で取り組んできた当事者の彼がなにゆえに、➀➂を強調していたのか、それが理解できるようになっていました。
精神界に生きる当事者は、偏見・上から目線・病気等のマイナスの価値観の中に閉じ込められていた〈存在〉であったと言うことですね。いやいや、「過去形」ではなく、いまだに、その渦中に位置づけられている現実があります。それだけ、地域や社会と言う「受け皿」とそこに生きる存在が、まだまだ、未熟であると言うことになります。社会福祉法人サワリに関係する人たちは、➀➁➂を忘れずに新しい制度の中で取り組み、いろいろな課題に立ち向かってゆくことになります。〈個〉にとっては、それが「意味ある人生」であると考えるところであります。