28 5月

「色鮮やかにかわった灰色」

私は一日の疲れ癒す眠りにはいる。朝起きて、週末をしずかに振り返る。
田植がおわり、静まりかえる山里に行っていた。どこにいても我を忘れたら、つまり、時には、自らにとらわれないで、客観視できないと、自然とその風景が目に映らないことを学ぶ。
昔、私はある人の話を聞く機会があった。
「心が癒されるその日まで、花鮮やかな色を観ても、緑あざやかな道端の野草を観ても、みんな『灰色』にしかみえなかった。」という証であった。
フッとその人のことが頭をよぎった時に、目の前に雉があらわれた。
これは余談だが、雉を観た時に一つの例え話がうかんだ…
「雉も鳴かずば打たれない」=余計なことを言ったばかりに災いを招くこと。