19 7月

「黙祷の朝」

朝一番、『蝉時雨』。
たくさんのセミが一斉に鳴き立てる声を時雨の降る音…
つまり、晩秋から初冬にかけて降る小雨の音に例えた表現であろうか…、それを思いだしながら、はじめて近くの公園から聞こえてくるセミの鳴き声に…時を忘れ、しばしボ~としながら聞いていた。
蝉の生命は短くとも、精一杯の鳴き声から季節感と生命力を感じる。特に、力強い生命力を感じる朝だ。人間に与えられた生命力を信じて、回復を祈る人が近くにおられる。心静かに手をあわせ『黙祷の朝』となる。