8 4月

「固定観念…、棄て去るべき」

私の人生をゆたかにするために…、人間関係をゆたかにするために一番大切なのは先入観と憶測を棄て去ることである。
つまり、最初に知ったことでつくられる固定観念である。これが人間と人間の間に壁をつくる。人間の最大の弱点となる。
だからこそ、最大限の注意が私の人生に求められる。
かけがえのない一生涯…、消えない深い心の傷を背負いながら、人生をおえた人と出会ったことがある私。
その方が、病床にあった時に、ある方から、『私の娘よ』の一言で号泣した。
私は、ただただベッドの傍らで沈黙をもってたたずんでいた。…数日後、天国に召された。
みんな忘れてはいけないよ。人間が人間を固定化できる存在ではないことを…。
そこには、「社会的罪」と「内的罪」が隠されている。
私たちは日々、新しくかえられる「存在」として、創造されている。
古典中の古典の書には、「古い革袋にどれだけ新しい革袋となるものを縫い付けてもすぐに破れてしまう」というような言葉が記されている。
私には、心にとどめたい大切な内容である。