9 5月

「人間雑草オオバコ」

最近、私は畑や山の小道に連なって生えている雑草をみかける機会が多くなった。
その中でも、人に踏まれても踏まれても、いやいや、人に踏まれてこそ、たくましく生えるのがオオバコという雑草であると聞いた。すごい生命力である。たくましく生えるこの雑草にも弱点があると言われる。道からはずれた草地、つまり、草が一面に生えている仲間の中では全く育たないという。
私は弱点とは思わない。仲間に依存したり、人のせいにして生きるよりは、踏まれても踏まれてもたくましく生きる我が人生があれば、幸いではないか。
また、山中の分かれ道で迷った時には、オオバコが生えている道がたしかな道であり、道しるべの役割を果たす。
踏まれても、踏まれても、たくましく生きる生命力を身につけて、人生の分かれ道で迷う人達のたしかな道しるべとなるオオバコのような人間雑草でありたいと願う私がここにいる。