22 11月

「古い革袋に新しい葡萄酒を入れるなかれ」

私の人生におけるどんな取り組みにおいても、マンネリ化しないようにと心がけてきた。
何故か、それは古い過去を回避することが必要な時にできなくなるからである。それに束縛されると、新しく生まれ変わろうとする心が育まれるどころか、古い心が糧にならず、かえって新しく生まれ変わる自分の誕生を妨げることになる体験をしたからである。
きのうの私は今日の私ではない。今日の私は新しく創造された恵まれた存在である。それに感謝する朝を迎えた。古い革袋に新しい葡萄酒をいれて、古い革袋が張り裂けるというたとえ話を想起しながら。
新しい葡萄酒は発酵をつづけてやまない。古い革袋はそれに耐え切れず張り裂ける。新しい葡萄酒が発酵しつづけることを人間の成長に例えるならば、次のようにいえる。
新しい葡萄酒が発酵しつづけて美酒に生まれ変わるように、人間も発酵しつづけて「在って在る」方の創造された存在として、新しい革袋の中で愛に育まれていく人生となるだろう。