25 12月

「クリスマス、その意義の再考」

クリスマスの日、所謂イエス・キリスト誕生を祝う日を迎えている。
少しだけここで、歴史的背景に心を寄せてみたい。イスラエルのユダヤ人とイスラエル建国によって居住地を追われたパレスチナ人(イスラム教徒とキリスト教徒が混合)の間で激しい紛争が繰り返されてきた。パレスチナ地域にある都市エルサレムは、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の共通の聖地であったことから、互いの所有権を巡って紛争を繰り返すという歴史をもつことを我々は知っている。
因みにエルサレムは、ヘブライ語で「平和の都」という意味をもつ。イエス・キリストが誕生した過去の歴史的背景は、すでにユダヤ民族の独立は失われており、イスラエル王国ユダヤ王国が滅亡してから500年以上の歳月が流れていた。ユダヤ民族はアッシリア帝国・バビロニア王国・ペルシア帝国・ギリシア帝国・ローマ帝国に抑圧されてきた歴史をもつ。いずれにせよ、中東のパレスチナ地域でキリスト教が誕生した。
さて、クリスマスの日、我々は、全世界が「平和の都」を築くたことに心ひとつとなり平和と正義の実現のために祈りをささげたい。
宗派や教派などすべての枠を超えてあらゆる抑圧からの解放をもとめて…とこしえにあきらめてはならない。