30 4月

「個性と個性の狭間にあるサワリとは…」

今回、NPO法人サワリから社会福祉法人サワリに移行しましたが、意外と「サワリ」の意味が知られていません。
「サワリという音がある。特に、民族楽器などに多く見られるある種の装飾音効果である。その名の通り、本来の振動が何かに触って生じる雑音を装飾音効果に転じたものです。日本の楽器では三味線や琴、そして韓国の民族楽器では伽耶琴等にもこの音がある。民族楽器の多くには、独創性が求められるので、「サワリ」も「個性」として追求されてきた。一方、近代的な西洋のオーケストラで用いられてきた洋楽器には、合奏上の調和の必要から澄んだ安定した立ち上がりのよい音が求められるので、「サワリ」は「雑音」として取り除かれてきた。」
我々は、「雑音」ではなく、独創性と個性ある「装飾音」という積極的意味で、今回も「サワリ」を社会福祉法人の名前にしたと私はうけとめている。
それと同時に、「精神障碍者等」と位置付けられた人たちが、「障碍先にありき」ではなく、「個性」と「個性」の狭間で生きる「個性」ある人間であるという「人間宣言」がここにあることを多くの方々にメッセージとして贈りたい。