25 9月

「距離感のジレンマ」

時期は忘れたが、少しだけ社交ダンスを習いに行っていた頃のことを思い浮かべると、次のようなことを学んだとおもう昨今である。
1.パートナー(相手)を気にしすぎると、自分の身体に力が入りすぎ、自然のメロディーの流れにのれず、不自然さに踊らされる。
2.パートナー(相手)の踊りに身をゆだねすぎると、相手に余分な力をつかわせて、負担をかける。
3.パートナー(相手)の集中力と自分の集中力に差があることを良しとできずに、ますます集中力を失うレッスンとなる。
さて、踊れば踊る数だけ、パートナー(相手)の足を踏む数が増して、痛めると同時に自分の足をも痛めることになった。
私が、社交ダンスのレッスンを通して、人生における人間関係の距離感の取り方の難しさを学んだ時期であった。
今も、私にとって、人生における「個」と「個」の距離感の取り方が関係の創造的生き方の上で、とても大切なテーマとなっているが、今では、永遠のテーマとうけとめることができ、焦りはなく、むしろ、より自然体に、それに向き合える実像とその心が鏡にうつる朝である。