誰しもが、隣人の〈心の世界〉に〈土足〉で踏み込めない。それでは、〈土足〉の代わりに何があれば、隣人の〈心の世界〉に踏み込むことが赦されるのか、と哲学の渦中にあった〈個〉である。人間の限界ある〈愛〉あれど〈土足〉で踏み込むことはできない。何をもってしても、それに対しては、すべての人たちが「No」と言うだろう。だが、〈個〉の私に〈土足〉で踏み込むことができる、たった、一つの〈方法論〉がある、と言った人が精神界に〈存在〉した。結論から言うと、その〈方法論〉とは〈沈黙〉であった。〈沈黙〉をもってしてしか隣人の〈心の世界〉に踏み込めないことを深く悟らされた〈個〉である。
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4月