26 1月

一粒の命ある存在

自分の人生を振り返えると、心の傷となる出会いや出来事があった。その反対もある。それは、愛ある出会いや癒される出来事である。自分を大切にすることを覚えて、与えられた人生を歩める人は、後者の体験を通して人生の糧にし、前者の体験を、沈黙の心でしずかに見守り、自分自身をあたたかく包むことができる人であろう。また、自分自身をあたたかく抱きしめてあげることができる人であろう。傷が癒されるためには赦すことも覚えたい。自分も赦された人生を歩むために…。どちらにせよ、誰の人生でもない。あなたの人生。私の人生。一粒の命ある存在。風雪に耐え、やがて芽が吹き、実がなり、美しくもあり、愛おしい花を咲かせる日が訪れるのを待ち望む。