1 2月

癒しを求めてやまない私

精神活動をつかさどる心と神経が癒しを求めてさまよう時がありますね。実存的には、それは、日々の自己のありようや人間関係のありようからうまれてきます。
あなたに尋ねてみたいことがあります。「あなたは誰よりも無理なく自然体であなたを愛していますか?」この質問にあなたはどのように答えますか。「はい、私は誰よりも、無理なく自然体で、自分を愛しています。」と答えますか?それとも反対の答えとなりますか?本当に難しい質問だと考える人が多いでしょう。しかし、癒しの「原点」は、後者ではなく、前者にあるとおもうのです。ここで言うところの愛は、いかし、いかされる愛のことを指します。一方通行の愛ではありません。前者と後者との間に差があってはなりません。自分で枠をつくり、固定観念から解放されず、糸が絡み合うがごとく、心と神経が集中する頭の中が絡み合い、欲求や感情、そして、要求が爆発する時があります。自分の物差しだけでは、自分と他者の「癒し」がうまれることはありません。むしろ、自分の物差しが妨げとなる時は、素直になり棄てましょうね。他者を気にする前に、自分が自分をあたたかな眼差しで見守るところに「癒し」がうまれ、そこに集中することで、他者をあたたかな眼差しで見守ることができます。「癒し」の交わりが、そこからはじまることを忘れないでほしいのです。