5 7月

「心の扉を開く」

私は、神学生時代…神学生時代と言っても、40代前半くらいの頃の話である。
私は結婚していたが、単身で学生寮で生活をしていた。ある神学生が学校以外で心理学的なトレーニングを受けていた。彼はよく私の部屋に訪れて、学んできたことをいろいろと教えてくれた。
私は、心と心の対話の時として楽しんでいた。そこで学んだことがあった。それは、相手と向き合う前に、自分が自分の心を開いているかどうかである。自分の心を開いて相手の心をノックしないと、相手を尊重して対話を楽しむどころか、心の中に土足で踏み込んでしまい、むしろ、一方通行的な対話になり、実り多い心の対話にならないということである。
心の扉を開くことが、コミュニケーションにはとても大切なことであると学ぶ機会が与えられた私であった。
勿論、心の扉を開く困難さを含めてである。