6 8月

「感謝は謙虚さからうまれる」

私は、いつの日からかわからないが、いろいろ体験する中で私の背中をそっと支えてくれる人たちとの出会いがあった。そして、私が何かに困って、一歩、前に踏み出せなかった時には、そっと、無理なく、背中を押してくれる人たちになっていた。そんな出会いなく人生の幕が閉じられたとしても不思議ではない。そのような人生と出会いが不思議で、いや、それ以上で『奇跡』のように感じることがある。
「当たり前で常識的な人生ではないなぁ〜」と、感じる今日この頃。
さて、先日、山村で日々、押し車を支えにしながら歩く女性と立ち話をすることになった。歳を重ね、自分の体調と調子にあわせてのんびりと、のら仕事を日課にしていると話してくれた。本当は多忙な生活風景であろう。そんな中、その方はこれから私がどのようにみんなと利用していこうかと考えている民家が手入れできずに放置されているのを知り、庭先と裏の軒下の伸び放題に伸びた草を抜いて、片付けをしてくれていることを知った。その抜いた草の量は想像を超えていた。どうも草抜きは一回や二回ではなさそうだ。ただただ感謝するしか術がなかった。その方に、感謝の言葉を添えた時に返ってきた言葉が、「いや、いや、こちらのほうが感謝してるよ。」であった。
感謝は謙虚な心をもってして育むことを学んだ瞬間となった。