12 12月

「忘却の石ころ」

優しさとは、「人」を「憂う」と書く。自らが人の姿に慰め満ちる心を寄せて痛む。
それは、同時に、互いの人生とその姿を投影しあうことになるだろう。
私は、私を信じて生きる。あなたは、あなたを信じて生きる。
疲れ果てようとも…、息き絶え絶え、這いつく蹴うことになろうとも…、「息を呑む」ことがあろうとも…、人生達成への登頂を目指してやまない我が人生。
あなたの優しさが、忘却の石ころになるところに人生達成はありえない。