17 1月

「『違い』=『個性』の創造性のゆたかさ」

私はある日、偶然ではあるが、ある場所でネパール人に出会った。国の標語は、「祖国は天国よりもすばらしい」である。
ITの会社をやめて、日本に渡り、「違い」がいかにすばらしいことであるかを主張して講演していると聞いた。彼の国は、多民族・多言語国家である。各々の民族性の「違い・個性」を認め合わないと生活できないどころか争いが起こるだろう。
日本はどうであろうか。「違い・個性」をなかなか受け入れにくい国ではなかろうか。我々の仲間は、多民族共生共存社会を日本社会に向かって訴え続けている。お互いの民族から文化を学び合うことは、人間性を豊かになるだけではなく、国と国が豊かになり、一人一人の「違い」を「個性」としてうけとめることができる地域社会が誕生するだろう。
身近なところでは、我々の日々の活動の中で、いかに「個性=違い」が大切かを私は日頃から学んでいる場所にいて幸いである。更には、それらをいかに混合させながら、創造性ある作品を作り上げるのか楽しみである。それだけではない。「違い=個性」の力学的なバランスではなく、「個性=違い」の心と精神のバランスが重要視されるところに寛容なる人間性が反映される創造性ある就労トレーニングとなると私は信じる。