2 4月

「むかしむかしのふるい本の中の99匹と一匹の羊飼いの愛情物語」

昔、昔の話です。百匹のひつじを育ていた羊飼いが いました。ひつじが大好物の草をたべることができる野原に連れていきました。
羊飼いは、ひつじを見守るためにいつも一番先頭に立たず、他の獣、つまり、ひつじが襲われないように、一匹一匹をたいせつに美しくも優しいまなざしと心でひつじを一番うしろから見守りながらおいしいたべものが野原一面に生えているところ連れて行きました。
さぁ、帰る時間になりました。帰る途中で一匹の羊が迷子になりました。それに気づいた羊飼いが99匹の羊だけを大切にして一匹の迷子の羊を見捨てませんでした。
99匹の羊たちの団結力を信じて、危険な目にあうかも知れないが、それをも信じて、一匹の羊をさがしにいったという話です。
本当に愛するために必要なことはふたつです。
互いに愛することと信じることですね。この話では、それをおしえてくれていると思います。