18 11月

「人間存在の『物化=対象化』現象」

以前にも取り上げたが、我々が、人工的ハイテク世界の中で現実ばなれした仮想的次元に支配され過ぎていないかどうかを検証・総括する時ではなかろうか。
いや、それだけではなく、戦後教育が検証・総括されたのかどうかという疑問を残すような歴史的課題があるのではなかろうか。
いずれにせよ、それらが、「今」に生かされている人間の心やことばを「物化=対象化」していく要因の一部であると考える「個」の私が存在する。
それは、人間存在を創造し続ける「在って在る方」が「物化」されるのと同類である。「物化」現象がうみだす典型的例がある。
それが、現代の日本社会の中で大人と子供の境界線上で、「うろつき症候群」に陥り、社会的弱者へのことばの暴力と物理的暴力で傷つける悲惨な現実をうみだす新人類の誕生である。
人間存在を「物化=対象化」したりする権利が誰にも与えられていないことを我々はとこしえに忘れず、心に刻みたい。
「個」の私として、己の悔い改めと同時に、悲惨な現実をうみだす「在日日本人」の悔い改めを祈る。