16 3月

「何でも当たり前ではない」

自分はいつも自分が向き合う相手に対して、真摯で謙虚な人間でありたいと自問自答する。
昨日、ひとつの電話が私にあった。その人が伝えてくれたことは、『機関誌をいつも送ってくださりありがとうございました』と言う内容であった。誰でも言える内容かもしれない。
たが、私はそのようにおもわない。私たちのところに通所する当事者ではない。私は『ポケットやグレースハウスに通所している当事者でもないのに、忘れることなくいつまでも覚えてくださり感謝します』と変換してうけとめた。もの静かな語り口調であった。彼の電話の内容を謙虚さをもって真摯にうけとめることを学んだ。 私の心の底から何か込み上げてくるものを感じる瞬間であった。何でも当たり前ではない。感謝する心は人間に感動を与える。感動は人間の心をゆたかにする。