5 6月

「着物提供者ご本人、又はその家族と我々の取り組みとの接点が意味すること・・・」

あなたは、お経を唱えたことがありますか。あなたは、祈ったことがありますか。
私は、その行為が仏や神に全身全霊を傾けて、心を集中させて向き合う特別な時であると思うのだが、実は、同時に、全身全霊を傾けて、心を集中させて自分が自分と向き合う特別な時になるのだという気付きがあれば、幸いなる世界に包まれことになるだろう。
文脈が違えど、みなさんの日々の取り組みの本質も同質的内容が含まれている。みなさんの取り組みが授産活動の領域にあるのだが、心乱れることないその取り組みが、実は、全身全霊を傾けてて、自分が自分に集中している特別な時になることに気づいていただきたい。それがただの習慣的な取り組みでなく、隣人から提供された着物には、提供された本人、もしくはそのご家族の大切な人生と心が添えられている。その人生と心に向き合う高尚な取り組みを成している人生であることを悟ることができる人が何人いるのだろうか。
我々の取り組みは、提供された本人とご家族の思い出からくるさびしさやせつなさなを癒す取り組みとなってることを忘れないでほしい。
それが同時に自分の人生に反映する深い取り組みになることを心に刻みたい。